安定した中継映像を扱え、現場の声をリアルタイムで放送することが出来ました。コストや操作性にも非常に満足しています。
選挙中継時の開票速報など現場からの声をリアルタイムで中継されたいというご要望を受け、クラウドシステム「LiveCloud」中継プランをご提案いたしました。
エンコーダーにはSDI入力、Vマウントバッテリー駆動の「LiveShoulder」を使用し、ティザリングで映像を専用サーバーに送信。スタジオ側では、デコーダーの「LiveStudio」で映像を受け、既存設備であるスイッチャーへ入力を行いました。
開票日当日は、当選者のばんざいの映像や、開票中の事務所からのインタビューなど臨場感のある中継映像を取り入れることに成功しました。
JUNS この度の、LiveCloudの導入の経緯や決め手を教えて下さい。
瑞穂ケーブルテレビ様 当社ではこれまでの選挙放送の際、開票所からの映像が主体で、立候補者の声などはカメラで収録したものをスタジオに運び込み、VTRで流すという手法をとっていました。
しかし常々、開票速報は現場からの声をリアルタイムに放送したいと思っており、過去には2台のiPhoneを用い、FaceTimeで中継をしたこともあったのですが、画質が荒い上、映像も止まってしまうことが多く現実的な運用は難しいと感じていました。
また「LiveU Pack」デモ機を借用し、中継に取り入れたこともあったのですが、炎天下での使用だったためか、動作が不安定になり、年に数回しかない生中継や災害放送で、高額な機材を購入するのは費用対効果の点から購入までは至っておりませんでした。
JUNSの「LiveCloudシステム」は、費用面でも気軽に導入できること、インターネット環境さえあれば「LiveSholder」からだけでなく、個人で所有する携帯端末からも同時に映像を送れることが、導入の決め手となりました。
JUNS 実際に運用を行ってみて、いかがでしたでしょうか。
瑞穂ケーブルテレビ様 4月23日の町長選放送の際に実際に使用しました。
中継班はカメラマン、ディレクター、アシスタント、レポーターの4名という最小限のクルー体制で、連絡系統には通常の電話回線を使用し、局内のディレクターと中継班のディレクターが連絡をとりあいました。
「LiveShoulder」からの送信開始後、受信映像が安定するまでに多少時間がかかるため、中継地の移動中も送信状態を維持させ、スタジオ側から中継地の状況をマルチビューの画面で確認しながら、マスターアウトへの切替を行いました。
今回の選挙は投票差数票という過去にも例を見ない結果となり、番組放送時間も予定を大幅に超えたものとなったのですが、「LiveShoulder」は連続で7時間駆動できるVマウントバッテリー仕様のため安心して使用することができました。
開票時の候補者インタビューや当選者のばんざいの映像をリアルタイムで放送することができ、スタジオから投票結果を伝えるだけではわからない現場の臨場感を地域の方に伝えることができたと感じています。
JUNS 今後、どのような中継に活用されたいと考えていますか?
瑞穂ケーブルテレビ様 少人数のオペレーションで生放送の中継を実現できるシステムとして、今回のような選挙放送にとどまらず、災害時の緊急放送や地域のイベントを伝える番組などを考えています。
今回の放送では使用しませんでしたが、WiFiやティザリングを活用する中継方法では、現場の電波の状況や予期せぬアクシデントに悩まされる事態もゼロではないため、専用のLiveCloudサーバープランに含まれるスマホカメラからの送信や、視聴アプリも今後は活用していきたいと思っています。