長崎県のハウステンボスで行われた「第5回 九州一花火大会」。世界初の試みである4Kドローンを利用した4K-HDR生中継に100mのOPTIMAN光HDMIケーブルが採用されました。
株式会社NTTぷらら ひかりＴＶ 沢田様
公式サイト：https://www.hikaritv.net/
ニュースリリース：http://www.nttplala.com/information/2017/9/20170915.html
JUNS この度の、OPTIMANの導入の経緯や決め手を教えて下さい。
NTTぷらら様 長崎県のハウステンボスで行われた「第5回 九州一花火大会」で、4Kドローンを利用した4K-HDR生中継をひかりＴＶで放送するプロジェクトが進行していました。これは世界初の試みでしたので、実現までいくつかの問題がありました。
最大の問題は、4K-HDR生中継 に耐えうる4：2：2 10bit以上の映像信号を、ドローンに搭載した4Kカメラから中継車へ伝送する手段でした。そのような4K映像を無線通信で伝送するのは技術的、法制度的なハードルがあるので、有線で伝送する方針になりましたが、ドローンの最大離陸重量の制限から、ぶら下げるケーブルは軽量でなければなりませんでした。
以上の要件を満たす長距離のケーブルは、JUNSさんの「光HDMIケーブル OPTIMAN 4K HDMI2.0a」しかありませんでした。
JUNS 実際にどのような環境、接続系統でご使用いただきましたか？
NTTぷらら様
以下のような環境で使用しました。
ドローン：DJI Matrice 600 pro
ドローン搭載4Kカメラ：Panasonic DC-GH5 （UHD 4:2:2 10bit 60P HDMI出力）
HDMIケーブル：光HDMIケーブル OPTIMAN 4K HDMI2.0a
HDMI→SDI変換：AJA HA5-4K
以降は光Jeepで中継車へつなぎこみを行いました。
上空約100mまで上昇が可能な4Kカメラ搭載のドローンにOPTIMANが接続された。
JUNS 実際に使用いただき、良かった点・改善希望点などがありましたら教えてください。
NTTぷらら様 良かった点としては、フルサイズのHDMI端子のため、ミニHDMI端子よりは堅牢であったことと、端子だけでなくケーブルも思った以上に丈夫にできていたことです。カメラ接続時に大きめのHDMIの端子が横に張り出してカメラジンバルに干渉してしまったのですが、Ｌ字のHDMI変換コネクターを利用して回避しました。
改善希望点としては、やはり生中継ではいつ断線、折り曲げ等が発生するかわからないので、予備の線を用意したかったのですが、今回は予算の都合で用意できませんでした… もう少し価格が下がればそのハードルも低くなるかもしれません。
とはいえ、事故なく無事に生中継を終えることができ、満足しています。